盲導犬教室
4年生が総合的な学習の時間で行っている福祉の学習の一環で、盲導犬ユーザーの板嶌さんと盲導犬のテスが一色小に来てくださいました。板嶌さんの普段の生活の様子や、視覚障がいや盲導犬について、盲導犬ユーザーが街中で困っていた場合の声のかけ方等を教えていただきました。
盲導犬は信号の判断はできないので、視覚障がい用の音がない横断歩道では、自動車や周りの人の足音を聞いて、「勘」で渡っているということを聞いたときは、子どもたちから驚きの声が上がっていました。板嶌さんは、「困っている場合はぜひ声をかけてもらえるとありがたい」と話していました。信号では、「今、赤ですよ」とか「青になりましたよ」と声をかけてもらえると、とても助かるということです。また、いろいろな場所で声をかける時には、「盲導犬をお連れの方、…」のように言ってもらえると、自分に話しかけられていることがわかるということと、盲導犬はハーネスを付けている時は「お仕事中」なので、話しかけたり触ったりせず、ユーザーの人間の方に話しかけてもらいたいということでした。
子どもたちは、板嶌さんの話に熱心に耳を傾け、誘導の仕方も教えていただきました。休み時間には、ハーネスを外し、お仕事モードを解除して、盲導犬のテスと触れ合うこともできました。
最後に、「盲導犬との生活はどんな気持ちですか」という質問に対して、「白杖で歩くときよりも、盲導犬というパートナーが傍にいてくれるだけで、相棒と一緒に歩いているという気持ちで、いつも心強い」と話されました。
たくさんの大切なことを教えていただき、一人ひとりが福祉についてさらに深く考えることができたと思います。